2018.02.13  虎の城
 戦国武将の藤堂高虎は主人を替えての成り上がり者と認識しておりました。
 事実、浅井長政→阿閉貞征→磯野員昌→織田信澄→豊臣秀長→秀保→秀吉→秀頼→徳川家康→秀忠→家光と時の権力者に寄り添う変節者と思ってました。

 しかし、火坂雅志氏の『虎の城』(上下巻 祥伝社)を読み彼の生き様に感心しました。
 確かに小説であり、藤堂高虎を取り上げた作家の思い入れや創作もあるのだろうが、外様でありながらも家康の信頼篤き登用に納得し読み終わりました。

 家康は死するにあたり、息子や四天王に遺言等を多く残しましたが、天海と高虎には幕府安泰の盤石なる基礎を命じておりました。
 「遺体は久能山に納め、葬礼は増上寺に申しつけ、位牌は三河の大樹寺に立て、一周忌が過ぎた後、日光山に小堂を建てて勧請せよ」
 日光東照宮は高虎の築城縄張りを基礎として豪華絢爛なる北辰の要として築き上げられたのである。
 さらに、江戸に在っては高虎の上屋敷であった上野の地に江戸東照宮を築納するのであった。

  「久能山東照宮」「久能山散歩」しております。
  増上寺や大樹寺にも行ったことがある。 さらに、芝東照宮も。
  「上野の東照宮」に行ったのは2年前の5月のことだった。

 主家を支えるエピソードとして、
 羽柴秀吉の弟・秀長(後の豊臣秀長)に仕えた折、丹羽長秀の三男・高吉が養嗣子になっていたが秀吉の無理強い横やりで追い出されてしまうのである。 余りの強引さに不憫に思い高虎は自身の養嗣子として育てるのであった。
 晩年、高虎に子ができるのだが分家・名張藤堂家の祖となり大名のまま明治まで存続しました。

 また、天正14年(1586年)、関白となった秀吉は、秀吉に謁見するため上洛することになった徳川家康の屋敷を聚楽第の邸内に作るよう秀長に指示、秀長は作事奉行として高虎を指名した。高虎は渡された設計図に警備上の難点があるとして、独断で設計を変更、費用は自分の持ち出しとする。のちに家康に引見され、設計図と違う点を尋ねられると、「天下の武将である家康様に御不慮があれば、主人である秀長の不行き届き、関白秀吉様の面目に関わると存じ、私の一存で変更いたしました。御不興であれば、ご容赦なくお手討ちください」と返した。家康は高虎の心遣いに感謝したという。

 ある時5人の家臣(遊女好きの家臣2人と博打打ち好きの家臣3人)が喧嘩を起こして、それを高虎自らが裁いた。この時高虎は遊女好きの家臣を追放し、博打打ち好きの家臣は減知の上、百日の閉門として家中に残した。不思議に思った側近が尋ねると、高虎は「女好きは物の役に立たないが、博打好きな奴は相手に勝とうとする気概がある」と答えたという。


 約800ページの2段組の長編でしたが、興味深く完読しました。



 
2018.02.11  デトロイト
 映画『デトロイト』を観て来ました。
 1967年のデトロイト暴動の最中に発生したアルジェ・モーテル事件を題材にした作品です。アメリカの闇が克明に描かれてました。
 緊迫・緊張のスピード感はありましたが退屈でした。でも、おもしろかったですわ。

 監督はキャスリン・アン・ビグロー(1951年11月27日 - )
 同監督の『ハート・ロッカー』 (2008)と『ゼロ・ダーク・サーティ』 (2012) のDVDを借りてきました。

 『ハート・ロッカー』
 イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション。

 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害に至る経緯と、作戦に挑む特殊部隊を描いたアクション・サスペンス映画。 
 ウン? 見始めて5分・・・ 前に見ているか?
  (オイラブログ 2013.02.21 ZERO DARK THIRTY  参照)


 デトロイトと云えばフォード他の車産業集積工業都市として有名ですので、『グラン・トリノ』も借りてきました。
 クリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人生ドラマ。急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを、哀愁の中にもユーモアを織り交ぜつつ端正な筆致で綴ってゆく。
 ラストはアメリカらしい闇の中でのハッピーエンド?
 

 来週? クリント・イーストウッド監督の新作が公開されます。
 『15時17分、パリ行き』 観に行かねば・・・・・



2018.02.02  ニンニン
 外は小雨。雪に変わるか?の天候に富士山は見えずです。
 そして、起きてみれば雪舞う光景が広がっております。


 尾形光琳が晩年に手がけた代表作、国宝『紅白梅図屏風』なのかー

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  ですがー 「?」  なのです。  源流になにやら赤いモノがー

 赤色パッケージのCoca-Colaなのであります。
 描いた絵師は山本太郎氏です。
  1974 熊本県生まれ
  1999 ニッポン画を提唱
  2000 京都造形芸術大学美術学科日本画コース卒業

 
 ところで、ピーチ味のコカ・コーラが新発売で飲んでみた。
 ウン確かに桃味が口に広がりました。 風呂上りに飲んでみた。


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                        「隅田川桜川」

 画面両端に能装束の役者が立つ。一人は掃除機で琳派風の水紋を吸い取り、片方は赤ちゃんの人形を抱える。
 「隅田川」も「桜川」も、子を人買いにさらわれた母親が狂乱の中で子を探す物語だ。だが、結末は正反対。それぞれ悲劇、ハッピーエンドに終わる。山本は「『桜川』は世阿弥、『隅田川』は世阿弥の子、観世元雅の作。親子の物語を、実際の親子が全然別の曲に仕立てているのが面白い」という。
 また、この屏風には仕掛けがある。「左右の隻を入れ替えても枝や水紋の形が合い、成立する。そうすると、本当はあり得ませんが、二人の相舞のように見えるんです」

 日本画にも新しい潮流が生まれつつあるようです。楽しみです。



2018.01.29  譲の夜
 本棚から目についた本、今年初めて読みました。
 佐々木譲 「夜にその名を呼べば」(初稿 1992年3月 早川書房)

1986年10月、ベルリン。欧亜交易現地駐在員の神崎は何者かに襲撃された。親会社の共産圏への不正輸出が発覚、証拠湮滅を図る上層部の指令で命を狙われたのだ。 殺人の濡れ衣まで着せられた神崎は壁を越えて東側へと亡命、そのまま消息を絶つ――それから五年、事件の関係者に謎の手紙が届けられ、神崎を追う公安警察もその情報を掴む。全員が雨の小樽へと招き寄せられたとき、ついに凄絶な復讐劇の幕が切って落とされた!

 COCOM(ココム)違反に絡む企業戦士の行方が絶妙なタッチで展開してゆきます。サスペンスはクライマックスに向けて加速します。
 中途半端な心情が省かれ、ユックリと大河の時が流れます。
 しかし、 時の止まった母には燃やす命に時間がなかった。

 仲間3人で始めた会社ゴッコが空中分解したとき出会った氏の小説を読んだ記憶が蘇りました。 楽しく再読しました。

 第二次大戦三部作・蝦夷地三部作・ 幕末三部作から昨今の警察小説へと。100冊以上を書いてるか?の作家です。 その内の半数を読んでいるか?の好きな小説家です。
 BookOffで買いあさり読んでみようか・・・と思うのでありました。



2018.01.23  影青
 1・2・3と月日は流れてゆきます。 ブログネタが浮かばないときは過去書き込みから引っ張り出して・・・

190年前の1828年1月23日に西郷隆盛が生まれました。その西郷どんの写真嫌いは有名で、明治天皇の言葉にも反して1枚も存在しません。

  現存する肖像画を並べてみると
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 のように、一様に眉が太く肥満体です。
 ですが、どれも本人を目の前に書いたのでないそうだ。

 彼の肖像画もさることながら、描いた画家に注目すると、
 特に、イタリアの版画家・画家で、お雇い外国人となったエドアルド・キヨッソーネの生涯もまた波乱に満ちた人生であった。
 また、床次正精氏は検事職かたわら独学で西洋画の技法を学び、明治天皇に鹿児島・錦江湾の画を献上し、宮内省御用掛を拝命しました。 いわゆる、自薦の就職活動か? 故郷の英雄・西郷を描くにあたり、リアリズムの写実に苦労したと云う。 (息子の床次竹二郎 はWikipediaで調べられたが父親の正精のWikipediaは残念ながらUPなし)

 そして、上野と鹿児島には銅像が建っております。
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 明治31年、高村光雲作の銅像除幕式で糸子夫人は「うちの人はこげん男じゃなか」と呟いた逸話は有名な話です。


 西郷隆盛の征韓論を主張した薩摩・鹿児島中央駅前には高さが12.1mの「若き薩摩の群像」が建ってます。
 1865年に薩摩藩は15名の留学生と4名の使節団を英国に派遣したのである。 その若者たちの姿が未来を切り開いていったのである。

 一人・二人・三人・・・・・十七人? ふたり足りないではないか。
 高見弥一と堀孝之は薩摩藩以外の他国者(よそ者)であり薩摩出身じゃないとハジかれてしまったのである。 それは昭和57年のことであった。 (当然、この建立の前に議論があっただろう)
 何と云う料簡の狭さ。 区別を通りこして差別ではないか?

 出身の区別は江戸人別帳や穢多・部落差別と根強い偏見が横たわります。 ・・・・・と、語りだすと切りがないので止めます。


 されど、昨今のムチャクチャなお隣さんには「新征韓論」で対抗しようではないか!


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 『影青』  黎明のダイヤモンド桜島?は実に清々しいではないか。




 
 誇張された白いワイシャツが彼の信念を現わしているかの印象を与える肖像画があります。描いたのはアメリカの画家・イラストレーターのバーニー・フュークス (1932年10月29日 – 2009年9月17日)です。

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 彼が車を描くと、THA・USAそのものです。
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 スポーツを描くと興じる環境を描いた風景画のようにも見えます。
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 個展が開かれておりました。 描き方技法が気になりましたがユックリ眺めてきました。
 オイラブログ2013.11.22JFK50を取り上げてますがその原画をジックリ見てきました。

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 会場ではリトグラフやジクレ版画で甦った複製が20万円前後で販売されてました。
 身近に飾ってほしいとの遺族の意向でカラーコピーではなく版画にしたそうな。値段は別として試みとして好感が持てる方法ではないかい。



2017.12.05  モジ文字
  terai01.png このオッサンとギャルはダレなんだ?

 寺井広樹 試し書きコレクター。 (株)たきびファクトリー代表。
 2007年、世界放浪中にベルギーで「試し書き」に一目ぼれ。これまで世界108カ国、約4万枚の試し書きを収集。
 <試し書きされやすい有名人ランキング>
 1位・グレート義太夫、2位・壇蜜、3位・剛力彩芽 (寺井広樹調べ)
 今年は「35億」「このハゲー!」「空前絶後」が目についたそうだ
 書籍 「試し書き」から見えた世界  ごま書房新社から発売中。

 北澤ゆうほ  1995年12月2日生まれ、東京出身。
 the peggies(ザ・ペギーズ)のギター&ボーカル。


 11月22日からデジタルシングル「I 御中〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜」が配信されてます。
    


 さて、今年の漢字一文字はどんな文字が選ばれるのでしょうか?



2017.12.04  太田黒公園
 先日、小春日和の陽気に誘われて荻窪・太田黒公園です。
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 日本の水力発電の先駆者で、芝浦製作所(現東芝)の経営を再建し、財をなした大田黒重五郎の一人息子であり、日本における音楽評論の草分けとして知られる元雄(1893年1月11日 - 1979年1月23日)が都に寄付した自宅跡が公園として公開されてます。

 銀杏並木のアプローチを進むとー
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 回遊式日本庭園として整備されております。
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 太田黒元雄さんのことなどすっかり忘れ、暮れゆく晩秋の紅葉を楽しんで来ました。



2017.11.23  山田晋三
    ky001.jpg  この写真をご存知ですか?


 日々働くアナタ、祝日くらい浮世を離れてノンビリしたいですね。
 でもね、毎日が休日オイラは天邪鬼ゆえにこんなネタアップです。

 朝日新聞記者・山田厚史が安倍首相秘書団から名誉棄損で訴えられた裁判を覚えてますか?知ってますか?

2007年3月25日放送の『サンデープロジェクト』の中で、「安倍晋三首相(当時)の公設秘書らが日興コーディアル証券の上場維持に関与した」と受け取れる発言をした。これに対して公設秘書らから、謝罪広告の掲載と損害賠償を求める裁判を起こされた。2008年2月21日、東京地裁において、山田が「発言中に、原告らが誤解するような表現があったとすれば」との条件付の遺憾の意を表し、原告側が賠償請求権、謝罪要求、朝日新聞社の使用者責任を含む一切の請求権を放棄するという形で和解し、裁判は終了した。山田は、和解における「遺憾」表明について、訴訟支援者に対し「私は秘書が何かしたと言っていない。上場廃止という重大なことは議員秘書が差配できるような軽い案件ではない。しかし原告が『秘書らによって上場廃止が妨げられた、との印象を与える』と主張するので『そのように誤解されたとしたら残念なことだ』という意味で述べた。

 オイラの先輩が山田の知人だったこともあり何度か誘われて霞が関で開かれた裁判に行きました。 もう十年になりますかー

 「受けて立つ」「徹底的に戦うぞー」 と気勢を上げていた山田だったが、ナゼか和解に応じ支持応援団の前からトンズラ雲隠れ。ノホホンと朝日論説委員を務めシニアライターとしても在籍しておりました。
 そして、さきの衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で千葉5区より立候補したようです。
 1948年1月1日生まれと云うことは御年69、数え年・古希を過ぎたのにまだ吠えるか?なにを叫びたいのであろうか・・・
 選挙結果は落選。  もうアンタの時代は終わった。のだ‼‼


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   OMAKE  参戦?三選!
 党則で2期6年までとしている総裁任期を改正してまで総裁首相に居座わろうとする安倍晋三も憲法改正私案を持って消えてほしいのだがー




2017.11.15  休憩
 思い出しました。 「2013.09.27 思いつきです」の貼り付けです。

  「置きみやげ」 かのぼん 


 とあるブログの台風が去った2013/09/22の渡月橋の写真です。
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 さすが大観光地。 逞しき復活。  ウン? ←嵐山大悲閣



   TVドラマ企画 (60分・深夜ワク)   私案
   裏京都ミステリー 『不如意の人・ぶぶ漬けの謎』


 舞台は京都です。 ありふれてます。でも、メジャー観光地です。
 京都グルメ紹介。 ありふれてます。でも、おいしさ満載の予定。
 ミステリー小説の映像化です。 これもありふれてます。ですが。

 原作は北森鴻さんです。
 短編小説12編 「支那そば館の謎」と「ぶぶ漬け伝説の謎」 他。

 事件が京都で起こります。でも犯人逮捕は警察の仕事です。
 寺男と若い新聞記者の凸凹コンビが事件の謎解きをします。
 絶妙な丁々発止が見所です。京都御万菜が彩りを添えます。


  登場人物

 有馬次郎(ありま じろう): 金山一彦 または 八嶋智人
 元窃盗犯。 凍死さえ免れない状況で温情ある住職に助けられ、寺男として表の世界に戻ることができた。
 折原けい(おりはら けい): AKBやモー娘の卒業生?
 京都みやこ新聞文化部の記者。折に触れて大悲閣を取り上げる、自称「大悲閣千光寺の女神ビーナス」。
 (個人的には折原けいではなく、荒川唯とし、アラかわゆいとアルマジロのコンビを組ませたい)

  月一回、週替わりゲスト出演

 大悲閣千光寺の住職: 菅原文太 または 柳生博
 京都府警捜査一課の警部・碇屋: 吉川晃司 または 野口雅弘
 大日本バカミス作家協会賞を受賞した作家・水森堅
  八嶋智人 または 六角精児
 靴磨きの玄さん(裏情報屋): 愛川欽也 または 温水洋一

 嵐山・渡月橋より歩いて約30分。 大悲閣千光寺は実存します。
 大悲閣千光寺は豪商角倉了以が再興し、江戸時代には金閣・銀閣・大悲閣と並び称されたこともあったらしい。
  

 お雇い外国人の建築設計家ジョサイア・コンドルの小説『暁英』を描いた北森鴻氏の短編小説を読んだら上のようなTV企画が浮かびました。 忘れぬうちにと、思いつくままメモしてみました。


 「旅ブロ・ネットの駅 かのぼん」 お元気ですか?ご無沙汰です。
 と云っても届かないだろうなー まぁ、みなさんコツコツと書き続けてますね。  10年で消えたブログや逝ったブログなど、さまざまです。