ワケ有って、オイラのブログの書き込みがしばらく出来ません。
 その分、今日は長い小説チックなモノローグを書きます。


     『神代からの胡蝶』     by yuuji

「アイを落としたんです。ワタシのアイを。探してくれませんか?」
「はい? アイって藍染の帽子か何か?」
「いえ、アイです」
「アイって・・・」
奥から男を呼ぶ声がした。
「あの娘、頭がチョットおかしいから相手にしないでくれ」

 神代寺の杜と名づけられ大規模開発されたマンション郡。森を切り開き、大地を掘 り起こし、完成すれば300世帯10棟、約1万人が暮らす街が出来るはずである。

 ここは管理センター。男は最近配属になった新人管理人であった。 電気・ガス・ 水道等のインフラ監視から住民の提案・苦情処理や清掃員や警備員への指示・手配を担う裏方稼業であった。
「ここの仕事は住民達の総意で成り立つ組合理事会の代行であり、なるべく住民間のトラブル・生活スタイルには介入しない事、巻き込まれないように心掛けてほしい。 たとえば、隣の部屋音がうるさい。とか、犬猫に困っている。とかには注意伝言すれど、組合規約に沿った生活をおくって下さい。としか言えないんだ。」と所長の指示。

「オハヨー おじさん」
「よぅ、昨日の娘か」
「おじさん、これから家に帰るんでしょ」
「あぁ、この歳で24間勤務はきついからね」
「家に奥さん居るの?」
「イャ、ひとり。独身だ」
「なら、アイ探しに付き合ってョ」
「何だい? そのアイって」
「私にもわからないん。だから探しているの」
 青空の4月。男は帰ってもビールを飲んで寝るだけの生活を送っていた。奇妙な娘の出現にとまどいながらもナゼカ相手のペースにはめられていった。
「私、桜って大嫌い。染井吉野なんて人工交配された桜が綺麗だなんて思い上がりヨ」
「ブァッと咲いて、サラサラ舞って、ハラハラ散る。みごとではないか?」
「その散り方ヨ。風まかせ・他人任せの自己放棄が嫌いなの」
「ジコホウキ?」
「芽が出て、葉が育ち、花が咲く。が順序。春の陽気でいきなり生命のエネルギーを咲かせるだけに使い果たし、あとはオボロと風に任せの生き様が嫌いなの」
「だから、人は引き寄せらるのでは? 儚さに己を重ねるのでは?」
「かもね。でも、無理を重ねるから五六拾年しか樹齢がないのを知ってる?」
 確かに。千年杉に代表される樹木は人類や動物に比べ遥かに寿命は長い。いや、比べる事自体が無意味であり、無理な比喩である。
「同じ風まかせならタンポポのほうが好き。自分では遠くに子孫を飛ばせないから 『風さんヨロシク』と身を任せる。河に落ち、そのまま水に流されるかも知れないとか鳥の餌として命を捧げるかも知れないとたくさんの種子を残す。その容易良さを見習いたいわ」
 男は樹木や野草に生き方・生き様を重ねる物の見方に新鮮さを感じていた。

「ねぇ、おじさんのマンションはどうして塀や垣根があるの? どうして、カギが無いと入れないの?」
「安全安心が売りものだからなー」
「何から何を守るの?」
「泥棒や不審者・部外者からの侵入さ」
「ねぇ、不審者って誰のこと? どんな人のことを指すの?」
「ところで、君はうちのマンションに住んでいるのかい?」
「いいえ。住んでないわ。古い戸建てに居るわ」
「たとえば、強引なセールスマンが来て困ったこと無いかい? 空き巣の心配は?」
「あるけど、全然心配ないわ」
「若い君ひとりで留守番する時なんか、不安は無いかい」
「芝生や花木を植え、柵で囲い、『中へ入るな』なんて、どこか変でしょ」
「荒らされたりイタズラされないためなんだがー」
「それは利用する人の意識モラルの問題であり、そこまで管理強制しなくてもー」
「それは一理ある。君の言いたいこともわかるが・・・」
「まるで陣地を築いたお山の大将の戦争ゴッコみたい」

 男の意識は40年前にタイムスリップしていた。
 ヘルメットをかぶり、机・椅子でバリケードを築き、『ベトナム戦争反対・自由解放区』『大学糾弾・官憲打破』を叫び、眼をギラつかせていた日々へ。 
 『君の中には嵐はないか?』『書を捨てよ街を行け』とフォークソングをガナってい た頃に。生きることに熱く真剣だった青春が懐かしく蘇る。 となりの少女は何が言いたいのだ。イヤ、言いたいことはわかるが誰に何を叫ぼうとしているのだろうか。

「ひとりは好きだけど孤独は嫌い」
「どっちも同じだろう」
「違うの。 たとえば、渋谷をひとりで歩いていると人がたくさん居るにも拘らず、ものすごく孤独に陥るの。そんな時、無い? だから、人混みは嫌い」
「マンウォッチング。通り過ぎる人を観察してごらん」
「みんな同じようにみえるけどー」
「観察力・洞察力が足りないね。ラブラブなカップルがいれば、別れたばかりで今にも泣き出しそうな子、借金取りと追われる人。まだまだ、いろんな人がいるじゃないか」

「ねぇ、アイって何?」
「L・O・V・Eの愛かい?」
「そう、愛を探しているの」
「愛にはまんなか心があるって、誰かが云ってたなー」
「なにソレ?」
「漢字の愛には心が真ん中で恋には下心があるんだって」
「ふーん。おもしろいこと言う人ですね。その人。でも、私の愛とは違うわ」
「そう、100人いれは100の『愛』があるんじゃないか?」
 日頃の男とは無縁な会話を楽しんでいた。娘も軽やかな質問をぶつけていた。

「ネェおじさん、ビール飲む?」と娘は背中のリックからシートを取り出し敷いた。
「おじさんなら手伝ってくれる」と思ったからお弁当も作ってきていた。
「私、変わっているから友達が居ないの」
「そんなに変わっているとは思わないけど」 広げられた色とりどりのオカズにパク付く男。
  娘は「いのち、いただきます」と小さな声で手を合わせていた。
 
   男は勤務明けで疲れていた。
   男はいつしかウトウトと昼寝を始めた。 
   ヒラヒラと優雅に舞う蝶の夢を見ていた。
   「チョウはいいなー 自由に空を飛べて」
   「何をそんなに齷齪していらっしゃるの」
   「うらやましいなー 気ままに戯られて」
   いつしか男も蝶になって大空を飛んでいた。
    男は夢を見ていた。 『胡蝶の夢』を。
    しかし、目覚めると置手紙があった。

 『いつかアイを探す旅に付き合ってください。
              一緒に出かけませんか?』


   長々と読み、おつきあい、ありがとうございました。

  これから夜勤です。 明日の朝はそのまま旅行に出かけます。
  尾張一宮で後輩の結婚式に呼ばれているからです。
  他人の幸せより、オイラは天竜浜名湖線の旅が目的です。

  と云うことで3日間ブログはお休みします。 アシカラズ!





  一万円拾って来ました。 しっかり、ネコババしました。
   それが何か?問題でも。 827q022.jpg


 現金・1万円札ではありません。
 99・8・10から01・6・10まで発行の朝日新聞「国宝と歴史の旅」全12巻。980×12=11760円相当の本がゴミ箱に捨てられていました。
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 日本人は歴史好きなのでしょうか? 仏像や建物など「文化」あるいは「勝者の記録・敗者の亡霊」を手軽に取り換え、捨ててしまいます。
  ロマンを旅する?  827a012.jpg

 今月より今度は週刊朝日百科「国宝の美」全50冊が発売されました。 相も変わらぬ写真の羅列と文字が並びます。
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 そこそこの売り上げが見込めるのでしょう。  本が売れない中の安定企画は健在です。 チェンジ・チャレンジの掛け声は進軍ラッパと同じで虚しく響きます。
 選挙もしかり。 なれど、参加してこそ明日があります。生まれます。 蠢く大衆のうねりが時代の流れを変える。と信じています。

   





          

 ジュエリーデザイナーだけあって女性客の多い「ルネ・ラリック」展を見に六本木へ。 だが、気が変わりました。入場料1500円は高い。

 そこで某寺院へ。 前住職の焼香と江戸末期・儒学者「佐藤一斎」の墓参りへ立ち寄った。

 オイラが六本木で珈琲屋を開いていた時、彼は3日と空けず来てくれた常連であった。 ベントレーを乗り回し、およそ僧侶には似つかしくない振る舞いの数々。美食というより悪食ジャンクフードを好み、デブい体を揺らしていた。 渡哲也と同じ人工肛門で内臓破裂で亡くなっていたのである。
 オイラより年下26年生まれで50数年の生涯であった。あぁ合掌。

 彼の寺には「佐藤一斎」の墓が本堂横にある。
   渡辺崋山 筆  satouittsai.jpg
 余多の有名人が輩出した幕末にあり、佐藤氏の名を知る人は少ないが幕府・昌平坂学問所の塾長として門下生は3000人とも言われ、儒学者の最高権威として崇められた。
 88歳で亡くなるまでの四十余年にわたって書いた随想録「言志四録」の一節。
   『少にして学べば、則ち壮にして為すことあり
    壮にして学べば、則ち老いて衰えず
    老いて学べば、則ち死して朽ちず』

 学(まなぶ)ことの大切さを説いたスゴイ人なのである。
 ちなみに、西郷隆盛が手写した『言志録』が残っており、西南戦争のときにもこの書を座右の書として持ち歩いていたことからみると、最も影響を受けた書であると考えられる。

 
  そして、先人に捧げる言葉。


  作品  その#203   『四  詞』

     私 思 四 試
       ワタシガオモウ
       ヨッツノココロミ
     指 視 施 姿
       ユビヲミツメ
       ホドコススガタ
     旨 支 紫 詩
       オモムキヲササエル
       ムラサキノウタ
     志 止 死 至 
       ココロザシヲトメタトキ
       しニイタル

 ナンチャッテの「生きている」を実感した一日でした。


 オイラの勤務するオクションはフェラリーやベントレーに囲まれ珍しきトヨタクラシックを所有する人が居ます。
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 トヨタの市販車生産60周年記念車として、1996年に100台の限定生産で手作業のため、800万円という高価格であった。
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 フロントエンブレムと云えば、今、東京・国立新美術館で開かれている「ルネ・ラリック」カー・マスコット・デザイナーとして有名です。
 行きたい・行こう。 と六本木に出かけました。




           

 昨夜の煮汁が残っております。生臭くなかったのでナスとインゲンを煮ました。 勤務明けの朝食でした。
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 シシトウが安かったので買い求めました。
 「焼き」もいいが「煮」で食べようと金目ダイもついでに買いました。
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 シシトウには時として「アタリorハズレ」のマレに辛いのに出くわします。 このロシアンルーレットがたまりません。でも、触るとわかるそうです。中の種が少ないと辛いそうです。 ちなみに、シシトウはナス科のトウガラシの甘味種ですが、植物学的にはピーマンと同種だそうです。



   オイラは記念切手を使うのが好きだ。
   自分デザインの切手も発行できます。

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 取り立てて珍しい切手ではありませんが80×2枚をそれぞれ切って使うには残念です。 縦横厚さの合計90cm以内の定型外で100gまで140円 に張った郵便物を出してみたいが(20円分の差額は返してくれません)・・・

 ラブレターを書きたいが相手が居ません。 どなたかオイラブログのコメント欄のSecret をポチと押して住所を教えてくれませんか? すてきな手紙を書いてみたい。のです。



 トランスポーター1と2をテレビで見て、新作「トランスポーター3アンリミテッド 」を千円で見てきました。
 「ニキータ」「 レオン」「フィフス・エレメント」とリュック・ベッソン(1959年3月18日 - )のプロデュースおよび脚本作品 です。 オイラの注目する映画監督のひとりです。
 広末涼子出演の「WASABI」には笑っちゃいましたが・・・ 「TAXi」シリーズの4が待たれるが・・・ 日本人にも通じる「血の純潔」を扱った「クリムゾン・リバー」の続編「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」はチト理解しがたい宗教感もあったが興味深く観た。
 そして、彼のプロデュースする「96時間」が明日封切りです。 

 でも、今日はワンコインの500円で見られる「宇宙へ」を見に行って来ますwa
   





2009.08.20  乗り鉄の旅
  SMAPのソフトバンクCM曲
  懐かしきシルビーバルタンのロコモーションはこちらをクリック

 内田百間(1889年(明治22年)5月29日 - 1971年(昭和46年)4月20日))は生粋の乗り鉄であった。 借金をしてまで1等車(給仕が付くスーパーグリーン車か?)でひたすら車窓からの流れる風景を楽しむのであった。2合の酒を持ち込み、チビリチビリと味わうのであった。
 しかし、寝台車は嫌いであった。 「移動空間を寝るとはもったいない」と早起きの苦手な百間は消毒用アルコールで窓ガラスを丁寧に磨いてから走り出すのを待った。  
 ある日、夕方の盛岡着を計画し、昼発の汽車で福島に一泊して2日かけて行った。今なら新幹線はやて21号で 14:02~16:22の140分で到着するのだが。 各停なら
 上野 10:36~12:27 22駅 JR東北本線 宇都宮 12:34~13:24 10駅 黒磯 13:33~14:37 13駅 郡山 14:53~15:39 10駅 福島に到着。
 福島 11:00~12:16 11駅 JR快速仙台シティラビット3号 仙台 12:45~13:30 11駅 小牛田 13:46~14:32 10駅 一ノ関 14:37~16:09 19駅 盛岡に到着。  (驚異!! YAHOOの路線検索にて便利になりました。)

 新幹線開業が昭和39年10月1日だから百間も乗ったはず。 彼の新幹線感想をこれから調べてみよう。

 ちなみに、2年前のオイラのブログで12000円で3日間乗り放題をUPしております。 今年こそチャレンジしてみたいものだ。

 ちなみに「鉄道唱歌」は100番以上の歌詞があります。全歌詞は「探検コム/鉄道唱歌」乗って載っております。


 『オイラも〈痰が絡む・呼吸系が苦しい・足先血管が細く詰まるetc〉の自覚症状はあれど・・・  なのですが・・・』

 オイラのよく立ち寄るブログに
  紛れもなく重症のニコチン中毒患者だった私は、
  しかし去る4月1日から、
  タバコを1本も吸っていません。
  「禁煙した」とは言っていません。
  まだ自信がないから。

 とのプチ報告が書いてありました。
 で、早速オイラは『・・・』付きのコメントを張り付けたら
  先輩もタバコをやめたいと思っていらっしゃるのですか?
  変な言い方ですが、
  吸うのをやめればいいだけですから、
  そんなに難しいことではありませんでしたよ。
 との、コメント返しが載っていた。

 だが、
 『あれど・・・』は『やめられません。やめません』
 『なのですが・・・ 』は『オイラは禁煙しません。』
             と、書きたかったのである。

 『二十歳の誓い』ならぬ『還暦の宣言』を声高らかに言いたい。 ところ、「ボチボチいこうや」と改めての継続報告なのでした。
 にしても、『・・・』と言葉を濁すと、やはり、意思が伝わらないことを実感しました。

 なれど、「主語+述語」の英語と異なり、「主語からナンタラがあって述語」の日本語は最後のどんでん返しが起こりやすく、曖昧模糊の使い方がオイラは好きである。 もっとも、日本語の奥ゆかさの一部と表面しか知らないが・・・ と書き留めておこう。