2016.04.17  旗桜
 その昔、ここに寺があったそうな。 境内に1本の桜木が芽吹きました。
P4130856.jpg

 一人のこよなく桜を愛でる男がある日亭々聳える巨木と出逢い、調査をしたことから始まった。
 その苔むした老樹の肌に耳を近づけると在りし日の子ども達の歓喜の声が・・・・・・、更に近づくと古の武士の雄叫びが聞こえてくる・・・・・・。
 此の城は、平安の末期、田面郡司(たのものぐうじ)藤原長勝(ふじわらおさかつ)の居城(柏城)であった。 一説には、永禄4年(1561年)上杉謙信に攻められ、落城したと言われる。長勝の死後、時の地頭が主君源頼朝の妻政子の安産祈祷のために長勝の霊を祀って建てた寺が、清滝山薬王寺長勝院と名付けられたという。
 時は経ち、寺は損杤が著しくなり、昭和61年5月、寺は解体され、往時を偲ぶものはこの一本の老桜のみである。 

 そして、名付けられたのが「チョウショウインハタザクラ(長勝院旗桜)」です。
 目通り3.07m 樹高11.20m 樹齢400年以上  の老木櫻です。
P4130847.jpg P4130836.jpg
 その特徴は雄しべの一部が花弁状に旗めく珍種桜です。
P4130839.jpg P4130840.jpg

 柏の城主、田面郡司藤原長勝に「皐月前」というそれは美しい姫がいた。その姫に一目惚れした在原業平と駆け落ちした悲しい恋物語である。
 時は経ち、京より高僧道興准后が訪れ、その話を耳にしたことから追善供養が営まれ、手向けとして挿した一本の枝が芽を出した。
 それがこの桜と今に伝わる。

P4130832.jpg P4130828.jpg
 そんな悲恋に合わせて散りゆく桜を見てきました。 (偶然でっせー)

P4130827.jpg P4130830.jpg

 創られ伝えられる古話を聞けばさらに広がる「桜」に酔いしれてきました。



Secret

TrackBackURL
→http://yuusuke320.blog115.fc2.com/tb.php/3094-61fb61e3