2015.10.07  盗撮
 テレビ朝日月曜19時から放送の「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」を毎回楽しく見ております。
 誰もがお世話になっている?多くの人が利用する「仏教」を判り易く寄り身近な存在なものとして、司会の爆笑問題のふたり組が話術たくみな僧侶と兆丁八丁を繰り返しております。
 さらに、お寺に出かけ、本来、撮影禁止の秘仏・本尊をバンバン公開しております。 NHKですら撮影できなかったものすら許可が下りてます。
 ・・・いいですねー ナイスですねー  バンバン見せてほしいです。 
 (二次使用の許諾にかなりの制約制限が取り交されているでしょうがいづれYouTubuにでもアップされることでしょうね)

 オイラは観仏・寺巡りが好きだ。 同時に美術館巡りも良く出かけます。
 館内でメモを取っていると係員が芯だけが付いたゴルフエンピツを持ってきて、「これをお使いください」だってさー 「ナゼ?」と聞いても「上から言われてます」 他の筆記具の使用禁止理由を明確に答えられたことがありません。
 ・・・ナゼなんでしょうね? 筆記具で展示物が傷付けられるのを未然防止するためなのでしょうか? 悪意ある人ならカラースプレーで一吹きでしょう。

 そして、どの会場でも「撮影禁止」が当たり前のように掲示されてます。
 テレビ取材や新聞記事での紹介や公開では便宜を図っておるにも関わらず、個人の有料入場者がブログ等にアップしたくとも「撮影禁止」です。
 ・・・なぜ何でしょうね? 素朴な疑問が湧きます。

 上野・東京国立博物館のHPではー 館内施設などについてのQ&A
 Q,展示室で写真撮影はできますか?
 A,総合文化展については、個人利用にかぎって写真撮影ができます。ただし、撮影禁止マークのついている作品は、所蔵者の意向により撮影をお断りしています。
 「所蔵者の意向」?オイオイ東博所有物だって撮影禁止が多いではないか。

 三脚を立てたりストロボ禁止は解ります。営利目的禁止も当然です。他人に迷惑をかけない配慮も必要です。
 ですが、パンフレット・写真等バンバン公開しているにも関わらず、会場での撮影禁止ってナンなのでしょうか・・・  写真の著作権は公表50年(1996年12月の著作権法改正によって削除したらしく現在では撮影者の死後50年らしい) 所有権は判る。肖像権?(仏様にあるかい)

 会場のでの雰囲気を伝えたい場合の写真撮影って『有り』と思うのは我だけかい? なのでオイラは会場で盗み撮り盗撮を繰り返しております。 当然ルール違反の認識もあり、証拠写真もありますので確信犯です。
 訴えられたら有罪は間違いないでしょう。初犯微罪といえど罰金刑でなく懲役刑の判決を願います。 (罰金も懲役で償うことも可能と認識しているが・・・1日5000円相当だったと思うがー)

 まぁ、ワガママ身勝手な極致のような行為ですが、とりあえず止めません。
 明日もある会場でのヒトコマを切り取りアップします。

 ナゼ行うのか? と問われれば「やりたいからです」と答えましょう。
 


 おまけとして、童話?『神代からの胡蝶』を貼り付けてみました。

     『神代からの胡蝶』    


「アイを落としたんです。ワタシのアイを。探してくれませんか?」
「はい? アイって藍染の帽子か何か?」
「いえ、アイです」
「アイって・・・」
奥から男を呼ぶ声がした。
「あの娘、頭がチョットおかしいから相手にしないでくれ」

 神代寺の杜と名づけられ大規模開発されたマンション郡。森を切り開き、大地を掘 り起こし、完成すれば300世帯10棟、約1万人が暮らす街が出来るはずである。

 ここは管理センター。男は最近配属になった新人管理人であった。 電気・ガス・ 水道等のインフラ監視から住民の提案・苦情処理や清掃員や警備員への指示・手配を担う裏方稼業であった。
「ここの仕事は住民達の総意で成り立つ組合理事会の代行であり、なるべく住民間のトラブル・生活スタイルには介入しない事、巻き込まれないように心掛けてほしい。 たとえば、隣の部屋音がうるさい。とか、犬猫に困っている。とかには注意伝言すれど、組合規約に沿った生活をおくって下さい。としか言えないんだ。」と所長の指示。

「オハヨー おじさん」
「よぅ、昨日の娘か」
「おじさん、これから家に帰るんでしょ」
「あぁ、この歳で24間勤務はきついからね」
「家に奥さん居るの?」
「イャ、ひとり。独身だ」
「なら、アイ探しに付き合ってョ」
「何だい? そのアイって」
「私にもわからないん。だから探しているの」
 青空の4月。男は帰ってもビールを飲んで寝るだけの生活を送っていた。奇妙な娘の出現にとまどいながらもナゼカ相手のペースにはめられていった。
「私、桜って大嫌い。染井吉野なんて人工交配された桜が綺麗だなんて思い上がりヨ」
「ブァッと咲いて、サラサラ舞って、ハラハラ散る。みごとではないか?」
「その散り方ヨ。風まかせ・他人任せの自己放棄が嫌いなの」
「ジコホウキ?」
「芽が出て、葉が育ち、花が咲く。が順序。春の陽気でいきなり生命のエネルギーを咲かせるだけに使い果たし、あとはオボロと風に任せの生き様が嫌いなの」
「だから、人は引き寄せらるのでは? 儚さに己を重ねるのでは?」
「かもね。でも、無理を重ねるから五六拾年しか樹齢がないのを知ってる?」
 確かに。千年杉に代表される樹木は人類や動物に比べ遥かに寿命は長い。いや、比べる事自体が無意味であり、無理な比喩である。
「同じ風まかせならタンポポのほうが好き。自分では遠くに子孫を飛ばせないから 『風さんヨロシク』と身を任せる。河に落ち、そのまま水に流されるかも知れないとか鳥の餌として命を捧げるかも知れないとたくさんの種子を残す。その容易良さを見習いたいわ」
 男は樹木や野草に生き方・生き様を重ねる物の見方に新鮮さを感じていた。

「ねぇ、おじさんのマンションはどうして塀や垣根があるの? どうして、カギが無いと入れないの?」
「安全安心が売りものだからなー」
「何から何を守るの?」
「泥棒や不審者・部外者からの侵入さ」
「ねぇ、不審者って誰のこと? どんな人のことを指すの?」
「ところで、君はうちのマンションに住んでいるのかい?」
「いいえ。住んでないわ。古い戸建てに居るわ」
「たとえば、強引なセールスマンが来て困ったこと無いかい? 空き巣の心配は?」
「あるけど、全然心配ないわ」
「若い君ひとりで留守番する時なんか、不安は無いかい」
「芝生や花木を植え、柵で囲い、『中へ入るな』なんて、どこか変でしょ」
「荒らされたりイタズラされないためなんだがー」
「それは利用する人の意識モラルの問題であり、そこまで管理強制しなくてもー」
「それは一理ある。君の言いたいこともわかるが・・・」
「まるで陣地を築いたお山の大将の戦争ゴッコみたい」

 男の意識は40年前にタイムスリップしていた。
 ヘルメットをかぶり、机・椅子でバリケードを築き、『ベトナム戦争反対・自由解放区』『大学糾弾・官憲打破』を叫び、眼をギラつかせていた日々へ。 
 『君の中には嵐はないか?』『書を捨てよ街を行け』とフォークソングをガナってい た頃に。生きることに熱く真剣だった青春が懐かしく蘇る。 となりの少女は何が言いたいのだ。イヤ、言いたいことはわかるが誰に何を叫ぼうとしているのだろうか。

「ひとりは好きだけど孤独は嫌い」
「どっちも同じだろう」
「違うの。 たとえば、渋谷をひとりで歩いていると人がたくさん居るにも拘らず、ものすごく孤独に陥るの。そんな時、無い? だから、人混みは嫌い」
「マンウォッチング。通り過ぎる人を観察してごらん」
「みんな同じようにみえるけどー」
「観察力・洞察力が足りないね。ラブラブなカップルがいれば、別れたばかりで今にも泣き出しそうな子、借金取りと追われる人。まだまだ、いろんな人がいるじゃないか」

「ねぇ、アイって何?」
「L・O・V・Eの愛かい?」
「そう、愛を探しているの」
「愛にはまんなか心があるって、誰かが云ってたなー」
「なにソレ?」
「漢字の愛には心が真ん中で恋には下心があるんだって」
「ふーん。おもしろいこと言う人ですね。その人。でも、私の愛とは違うわ」
「そう、100人いれは100の『愛』があるんじゃないか?」
 日頃の男とは無縁な会話を楽しんでいた。娘も軽やかな質問をぶつけていた。

「ネェおじさん、ビール飲む?」と娘は背中のリックからシートを取り出し敷いた。
「おじさんなら手伝ってくれる」と思ったからお弁当も作ってきていた。
「私、変わっているから友達が居ないの」
「そんなに変わっているとは思わないけど」 広げられた色とりどりのオカズにパク付く男。
  娘は「いのち、いただきます」と小さな声で手を合わせていた。
 
   男は勤務明けで疲れていた。
   男はいつしかウトウトと昼寝を始めた。 
   ヒラヒラと優雅に舞う蝶の夢を見ていた。
   「チョウはいいなー 自由に空を飛べて」
   「何をそんなに齷齪していらっしゃるの」
   「うらやましいなー 気ままに戯られて」
   いつしか男も蝶になって大空を飛んでいた。
    男は夢を見ていた。 『胡蝶の夢』を。
    しかし、目覚めると置手紙があった。

 『いつかアイを探す旅に付き合ってください。
              一緒に出かけませんか?』

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