2015.11.02  『白鷹伝』
 2002年発売の山本兼一著作『白鷹伝(はくようでん)』を読みました。

 長政・信長・秀吉・家康に仕えた鷹匠小林家次(信長から家鷹をもらう)の生涯が描かれてました。
 鷹の生態や鷹匠に詳しくなくとも山本氏は丁寧に判り易く書いており、好感が持てる作品でした。

 お市の方と共に落ち延びた家次は信長から「白鷹を捕らえてみせよ」と告げられ、鷹匠一筋の万丈が蠢きだす。 特に、狙う獲物に襲い掛かる鷹狩りでは信長を直線的に描き、秀吉は権力誇示、家康は実戦想定と巧みに人柄特徴をダイレクトに表現するなど、山本氏らしさの歴史小説への眼差しが鋭く輝いてました。
 それは2年後の『火天の城』の築城棟梁話に続いたり、本文の明智光秀と公家近衛前久から『信長死すべし』へと発展したり・・・ また、刀剣・刀匠に詳しくなくとも読みやすい『いっしん虎徹』 『おれは清麿』や『刀剣商ちょうじ屋光三郎』に開花するのである。


 山本氏は2014年2月13日(満57歳没)に亡くなりましたが、残された30冊弱を読み切るにはどのくらい時間がかかるのだろうか・・・


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