2016.03.12  執念一信
 『五百羅漢図』 第55幅 「神通」   部分拡大ですが象が描かれてる。 
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 描いた人物は狩野 一信(文化13年(1816年) - 文久3年(1863年))

 増上寺所蔵 狩野一信の五百羅漢図(第41幅~第60幅)展を観てきました。
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 一信38歳、五百羅漢図の願主となる法誉了瑩上人と出会い、製作を始める。 その構想は壮大であり、一幅五名の羅漢さんを二幅一対とし全100幅に描くというものでした。
 しかし、大作の制作でうつ病にかかり、完成間近の96幅で48歳で没した。
 一信没年の12月に妙安は96幅を増上寺に納め、翌年1月13日開眼供養が行われた。 後日、妻妙安や弟子の一純らの手で残り4幅は完成されました。

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   増上寺宝物展示室HPより 左:第22幅 六道 右:第50幅 十二頭陀

  第1~10幅    羅漢の日常の暮らしぶりを表す場面
  第11~20幅   自ら懺悔し、出家者や異教徒を教化する場面
  第21~40幅   生前の罪により巡る地獄など六道から救済する場
  第41~50幅   12の衣食住に関する欲を取り除く修行の場面
  第51~60幅   神通力を発揮する場面
  第61~70幅   禽獣たちを手なづける場面
  第71~74幅   竜宮に招かれ、供養を受ける場面
  第75~80幅   仏像や舎利を洗い、寺院を建立する場面
  第81~90幅   さまざまな天災、人災からの救済を表す場面
  第91~100幅  須弥山のまわりにある4つの大陸を巡る場面   

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 1ヶ月に1作の製作とはすさましい執念ではないか。 その死姿はやせ細り老衰死そのものであった。との記録がすべてであり、うつ病死もうなずけます。
 人はどこからそんな情熱烈情を持つことが出来るのであろうか・・・


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 中央には4×6mの台徳院殿霊廟模型がありました。 この巨大模型については後日じっくりアップするつもりです。


   OMAKE

 神坂次郎 著  「後光譚(ごこうたん)」  を読んだ記憶が甦りました。
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