2016.05.20  仔犬図
 若冲さんは数福の「箒(ほうき)にまとわりつく子犬」を描いてます。

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 賛が読めないのが残念ですが、禅宗の「趙州狗子」の公案をモチーフとしております。 「狗子仏性」を問うた公案で、『無門関』によると。

   一人の僧が趙州和尚に問うた。
   「狗子に還って仏性有りや無しや」(大意:犬にも仏性があるでしょうか?)
   趙州和尚は答えた。
   「無」

 判ったようで解りません。 凡人には理解できません。
 犬に仏心は「無い」なのか? 質問自体が「無」なのでしょうか・・・

 なおさらに、中国宋代の禅書『五燈会元』(ごとうえげん)の第4には、この続きが書かれている。
 僧はまた問うた。
 「上は諸仏より下は螻蟻に至るまで皆仏性あり、狗子甚麼として却て無きや」 (大意:あらゆるものに仏性はあるとされるのに、なぜ犬にはないのでしょうか?)
 趙州和尚はまた答えた。
 「尹(かれ)に業識性の在るが為なり」 (大意:欲しい、惜しい、憎いなどの煩悩があるからだ。)
 僧は更に問うた。
 「既に是れ仏性、什麼としてか這箇の皮袋裏に撞入するや」 (大意:仏性があるならなぜ犬は畜生の姿のままなのでしょうか?)
 趙州和尚は更に答えた。
 「他の知って故らに犯すが為なり」 (大意:自他ともに仏性があることを知りながら、悪行を為すが故である。)

 ますます、わからなくなります。


 若冲さんはひとつの答えを出しておりました。

  「百犬図」 (部分) jinu004.jpg

 百匹の子犬が描かれた晩年作です。 実は百匹もいません。実画をネットで探して数えてみてはいかが? そして、ナニヤラを咥えている子犬はどこにいるでしょうか?
 もし、箒の一部をかじっているとしたら? その答えがひらめくのではないだろうか。  そして、アナタの結論は・・・・・
 


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