2016.08.08  山河
   「山辺に向かいて」 


 何度挫折したことであろうか・・・ 端折ったり、飛ばしたり・・・
 陳瞬臣(ちん しゅんしん、1924年(大正13年)2月18日 - 2015年(平成27年)1月21日))の長編小説『山河在り 上・中・下』1500ページの本をやっと読み終わりました。

 華僑貿易商の一族として上海に生まれ日本で育った温世航(おんせいこう)。 25歳の時、関東大震災に遭う。
 から始まるアイディンテー探しの激動が描かれてます。
 友人を探し、香港・上海などを遍歴する。 出会った孫文は、全国統一を目指す北伐を決意し、日本に理解と支持を求めようとしていた。 関東大震災からちょうど1年たった日、世航は香港で同舟会の趙錫堂(ちょうしゃくどう)と再会した。孫文に敵対する「商団」に関わっている錫堂は、「いろんなことがありすぎて10年ぐらいたったように思う」と感想をもらした。
 南北統一を果たした蒋介石・中国は、悲願である東三省(満州)を加えた大統一を目指していた。武力進出を企てる日本への憎悪は全土で燃え上がる。仲間の警告で世航は、テロの巻き添えこそ免れたが、日本で育った華僑として、一ジャーナリストとして、想いは千々に乱れる。
 日中近代史を描ききった大河小説、ここに完結。

 と、あらすじを書くには文字が少ないです。 まして、読後の感想は「スゴイ」の一言しか書けません。

 団塊世代のオイラたちの親の時代です。
 ともすれば、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃からの太平洋戦争だけがクローズアップされがちですが、昭和12年7月7日に北京(北平)西南方向の盧溝橋で起きた日本軍と中国国民革命軍第二十九軍との衝突事件を境に宣戦布告なしの交戦が始まっていたのである。
 (日本では盧溝橋事件・支那事変と云い、中国では一般的に七七事変と呼ばれる。 そうだ。) 

 そして、国家予算の8割が軍事費という社会って想像できません。
 ともかく、戦後70数年戦死者ゼロの「平和」ってイイもんだ。 (言葉が軽くてすみません) 「奇跡」って言ってもイイのでは?ないかい。

 なれど、集団的自衛権行使を拡大解釈し交戦権を容認した戦争法案の閣議決定から憲法改憲をもくろむ安倍自民党政権の未来に危機感をいだきます。 
 と、書き出すと想いが長くなり出しますので、「ハイそれまでよー」



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