仲良しの「カライ」と「ツライ」の双子が旅に出ました。
 まず、向かった先は動物園でした。

 「ナンダカンダっていっても、まずはパンダでしょう」
 「どうして? 熊猫さんは笹ばかり食べているの?」
 「コアラさんは毒のあるユーカリを食べているのに死なないの?」
 象さんに聞いてみよう。  ・・・知らんなー
 キリンさんは?  あれれ? 泣いてるの?
 「名前くらい漢字で書けって言うけど、『麒麟』が難しいんだ」
 年末なので干支展が開かれてました。
 「手乗り羊だってさー かわいいね」
 「イヤよ 象さんみたいに大きくなって『美しく』なってやる」
 「蛇さんにはどうして手や足がないの。 不自由しないの?」
 「撥ねることも泳ぐことも出来るからいらないんだ」
 みんな仲良く寄り添いマンマルになってるんだね。うらやましいネ。
 「ワレこそ、獣の王なり」
 と地響きを立ててやって来る『狂』を遠くに見て、逃げ出す双子であった。

 そして、体の国へやってきました。
 「アダムの鎖骨からイブが生まれたって、ホント?」
 「鎖骨が父親で娘のイブとアダムが1発かまして・・・」
 「それ禅問答って言うんだよ」 
 「君ダレ?」
 「オイラ、チンチン。 みんなにからかわれるけど物知りなんだ」
 「ワッ カワイイー」
 「勝手にさわるなょ 大きく膨らんで変身しゃうぞ」
 「君が有名な暴れん棒でアマエン坊なんだ」
 「ところで、双子の君たちは『ヨコイチ』を探しに来たんだろ」
 「どうして、それを知ってるの?」
 「予知能力があるからさ。 で、オイラの『テン』やろうか?」
 「『テン』でなく『ヨコイチ』がほしいんだ」
 「オイラ『テン』が邪魔なんだ。『テン』がなければ『王』になれるもん」
 「ダメだよ」 と目さんが止めに入りました。
 「チンチンはね、冠を被ると『宝』になるんだよ」
 「金の玉だけでも嫉妬されて、チンチンと呼ばれているんだネ」
 「ワタシの二本の『ヨコイチ』を一本やろうか?」
 「それもダメだよ。目から『ヨコイチ』が無くなったら、暗黒の『日』が始まるもん」

 トボトボ歩く「カライ」「ツライ」の双子は数字の国にやってきた。
 「ワーィ、いっぱいこといるねー」
 「『京』クンって広いんだ」
 「だから、京都や東京が生まれたんだよ」
 「『却』クンなんか大きな石を衣で擦っても無くならない時間の長さを言うんだ」
 そこへ10の64乗の『不思議』と10の68乗の『無量大数』がやってきた。
 ノソノッソと最長老の『不可説不可説転』も集まってきた。
   ちなみに、『不可説不可説転』とは、呆れて笑うしかない
   大きな数字です。
    20070903022946001.jpg

 「君たちか? 『ヨコイチ』を探して旅する客人は」
 「そうです。僕たち、カライんですツライのです」
 「どうしてかな?」
 「『ヨコイチ』を手に入れて、もっと仲良く暮らしたいんです」
 「ならば、『ヨコイチ』を差し上げよう。 『壱』全員集合」
 「イチ」 「ヒトツ」 「ヒ」 「イー」 「ワン」・・・・・
 「僕ハジメ」 「カズ」 「ヒデ」 「ヒト」 「おいらオサム」 「私はニノマエ」

 こうして「カライ」と「ツライ」の双子の『辛い』クンは『ヨコイチ』をそれぞれ手にし、『幸せ』になったとさ。



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