2016.12.04  反射望遠鏡
 先月の長野旅、上田に立ち寄りです。 目当ては博物館に展示されている国友一貫斎が江戸で見たオランダ製の天体望遠鏡を手掛かりに研究を重ね完成させた望遠鏡の実物をこの眼で見ることです。
 この反射望遠鏡を最初に完成した記念すべき製品で「天保五甲午歳初夏始而造之〔はじめてこれをつくる〕江州国友眠龍能当(花押)」という銘が刻まれています。

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なお、この天体望遠鏡は諏訪藩主諏訪家に買い上げられたもので、漆塗りの箱には同家の家紋である「梶〔かじ〕の葉」が描かれています。維新後これを入手していた某氏から上田市に寄贈され展示されてました。


 さて、反射望遠鏡とはどんな構造か?をイラストすると。
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 筒の中を光が行ったり来たりしてます。 光は直線性を持つため、主鏡の反射面の精度と輝度に高度な研磨が必要となります。  そして、約70倍の望遠鏡になりました。


 一貫斎が覗いた先の月は・・・・・
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 さらに、ゾンガラス(サングラス)を用いての観察から太陽黒点が地球の気候変動を左右しているのではないか?と推察したようである。
 もう職人域を超えた天文学者さながらの探求心旺盛なジジィなのであります。
 しかも、「眠龍」と刻んだ理由として、この筒ではまだ龍が目覚めたわけとは言えないとの自覚・自念が込められているのであった。


 後年1991年。杉江淳氏は、新たな小惑星を発見し、その小惑星を「Kunitomoikkansai(国友一貫斎)」と命名した。



   OMAKE  上田市立博物館

 博物館には武具甲冑はもちろんですが、赤松小三郎の和算書や懐中鉄砲など他所蔵品も並んでおりました。
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