2017.07.09  カルピス
 その会社は不祥事を起こし経営危機に陥ったわけでは無い。

 2007年(平成19年) 、上場廃止。
 10月1日 - 株式交換により味の素株式会社の完全子会社になる。
 (1990年、味の素株式会社が第三者割当増資を引き受け筆頭株主)

 2012年(平成24年)10月1日 - 株式譲渡によりアサヒグループホールディングス株式会社の完全子会社になる。
 2016年(平成28年)1月1日 - 乳製品の販売を行っていた(初代)カルピス子会社のカルピスフーズサービスが(初代)カルピスから国内飲料製造事業と乳購買を含む乳製品事業を承継して(2代目)カルピス株式会社に商号変更し、アサヒ飲料の子会社に移行。

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 人に歴史あるように、会社にも紆余屈折の変遷がありますね。

 創業者は僧侶・三島海雲(明治11年7月2日‐昭和49年12月28日)
 明治41年、内蒙古で体調を崩し瀕死の状態にあったが、すすめられるままに酸乳を飲み続けたところ回復を果たしたという。海雲はのちに「異郷の地で不老長寿の霊薬に出遭った思い」だったと記している。
 大正4年、辛亥革命を機に日本に帰国。〝心とからだの健康〟を願い、酸乳、乳酸菌を日本に広めることを志し、製品開発に取り組む。
 同6年、カルピス社の前身となるラクトー株式会社を恵比寿に設立。発酵クリーム「醍醐味」、脱脂乳に乳酸菌を加えた「醍醐素」、生きた乳酸菌が入った「ラクトーキャラメル」などを開発、販売するがことごとく失敗する。 海雲は人望が厚かったようで、この間にも多くの財界人などから援助を得た。
 同8年、試行錯誤の末、世界で初めての乳酸菌飲料の大量生産に成功。7月7日にカルピスとして発売する。

 三島海雲は、85歳を超えたある日、 「『お釈迦様は、一切の行動の効果を有するものは唯私欲を離れし、根本より生ずる』といわれた。私が今日あるのは先達、友人、知己、国民大衆の方々のカルピスに対する惜しみない声援によるものである。したがって得られた財物はひとり三島海雲のものではない。あげて社会にお返しすべきだ。」 
 「本財団の基本金はきわめて僅少である。しかし、創設者三島海雲の現有全財産を注入したものである。その狙うところは、私欲を忘れて公益に資する大乗精神の普及に在る。広野に播かれた一粒の麦になりたいのである。」  (三島海雲記念財団設立趣意書より)


 「会社は誰のモノか?」 よく問われる問題です。
 株主のため? 社員のため? はたまた、社会のタメか。

 僧侶らしい発想と言えばそれまでなのだが、多くの経営者の鑑のような人物ですね。
 経営資本が代わろうとそんな社風が残る会社であってほしいもんだ。



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